
誰しもエレガントな風貌に憧れます
私の記憶の中からは”エレガント”の代表として
グレース ケリーの気品ある姿が頭に浮かびます
そして同様に
ジャングルの虎には気高さを
沼地に群れをなすフラミンゴには優雅さを
空を自由に飛び回る蝶には優美さを感じます
動物はどの種であろうとエレガントの本質であるかの様に感じますね
私達 人間はというと
自分の全身を鏡で見た時に
「あ~ここのお肉がなかったらな~」
「もう少し背が大きかったらなぁ~」
「もっと勇気があったらなぁ~」
なんて思うことばかり
必ずと言ってもいいほど
自分自身の外見や内面に少なからずの不満があります
人間は比較ができる脳を持つ故
まるっと受け入れる事の難しさがあります
「動きが脳を変える」
フェルデンクライスメソッドを伝えている
アナット・バニエルさんの本を拝読しました
簡単な動きをするだけで楽に身体が動くようになるという
ボディワークの力を日々感じている私には
ページをめくる毎に
まるでその場にいる様な世界観を感じました
~時間をかけて焦らずじっくりと~
ヨガのアーサナ練習がエンターテイメントの様に派手になり
難解な形やフローの組み立てによって脚色され続けている昨今
本当の意味でのヨーガはファンシーなアーサナ練習では叶わないので
エンターテイメントとしてそれを楽しめば良いのだなと思ったりします
没頭するくらい熱中して
心拍数が上昇する
アドレナリンを大量に放出し
興奮状態にあるのであれば
感覚なんて微塵も感じられるわけがないのです
肉体レベルでの運動の達成感 = 筋肉疲労で得られる自己満足 = 固有感覚受容器は働かない
何でもそうだと思うんです
泣きじゃくる子どもに泣くのをやめさせるのにも
怒り狂ったお客さんに落ち着いてもらうのも
会った瞬間にベラベラ喋りまくるマシンガントークのおばちゃんが話し終えるまで待つのも
目の前にしてできることは
ただ焦らず待つということ
一通り終わった後に初めて自分のことを振り返ることができる
(習慣が強すぎて自分だけが正しいと思っている方はまだこの領域を体験しないかもしれませんが)
繊細なセンサーを持つことは
エレガントで優美な物腰になる為に必要な要素なんですね
沢山のタスクをこなすエレガントな方は
有限である時間をも上手く乗りこなせている証
必ずしも自分の想像するお上品な風貌と重なることはないのですが
内面がそうなると自然とそれは外に溢れていきます
その人に会うと元気が出たり
その人が会場に入ると場のエネルギーが柔和になったり
言葉や態度の節々に包容力があったり
何気ない気遣いがさらっとできてしまう素敵な人
内側と外側の優美さに目を向けていきたいなと思った九月
秋はまさに”エレガント”が似合う季節ですね
七十年間も即位し続けた気品あるQueen Elizabeth にも敬意を表して