行動経済学からの学び

先日 

息子の入学式の特別講演において

大阪大学

行動経済学教授

大竹文雄教授の講演を聞く機会がありました

大学を卒業してしまうとなかなかこのような方の講演を聞く機会などないので貴重な経験でしたおおた

大竹文雄教授は↓から

講演の中で以下の質問が参加者に問われました

「DVDを借りました

それは最近とても評判のよい映画でした

しかし始まってすぐにあなたはつまらない映画だなと思いました

このDVDを見続けますか?

それともすぐに見るのをやめますか?」

さぁ あなたはどうしますか?

同じ質問があります

「レンタル券を頂いたのでDVDを借りました

それは最近とても評判のよい映画

でしたが

始まってすぐにあなたはつまらない映画だなと思いました

このDVDを見続けますか?

それともすぐに見るのをやめますか?」

見るのをやめるかやめないかの二択なのですが

この二つの質問で違う答えが導かれる場合があります

前述の場合

代金を支払ってレンタルしている

後述はレンタル無料券があったので自分でお金を支払っていない・・・

相違点はここです

あなたはどうでしたか?

・わざわざ借りてきた話題の映画だから最後まで見てみよう

・つまらないからやめてしまおう

・お金出したからもったいないから見よう

・タダで借りたから見なくても良いか

などなど・・・

私たちは頭の中で様々な葛藤を繰り返しながら意思決定しているのです

そして

教授によると

この意思決定にサンクコストというものが大きく関与している事実を知ります

行動経済学ではサンクコストは埋没費用

費やしたお金や労力や時間を惜しむことによって

人間心理として”支払った分を回収したい”という気持ちが出てくる

そう思うことが意思決定に影響を及ぼしているとされています

確かにそうであるな・・・納得します

ヨーガの話から紐解いてみると

そもそもそこにあるはずの無い価値を

自分の思い込みや見方で付け加えてしまっている状況があり

そこから比較対象が生まれ

メリットとデメリット

損得の話につながってくる

まるでアヴィッディヤーの話だなぁと思います

ヴィッディヤーは明らかにされている状況

反対に頭にアがつくと全く逆の意味になります

英語でいうとNOTヴィッディヤー=明らかで無い

あるはずの無い付加価値を私達はあらゆるものに付けているのですね

そうして

付加価値はその物の見方を上げことも下げることもできる様になっています

世の中ではGive & Takeが主流

しかしTakeへの期待は悪い物ではない

何故なら

その英語のTake ですら”取る”と言う意味にしか捉えていないことに気が付きます

Takeには”受ける”や”受け止める”など優しい意味合いがあったりもするのに

こだわり欲しすぎることに苦悩があるのですね

そう思うと

言葉の意味も私たちは都合よく自分なりの解釈をしながら生きている

こう知った時

改めてアヴィッディヤーの言葉が身に沁みてくるのだと思います

ヨーガの世界観が私たちを大きく変える理由がそこにあります

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